会長ご挨拶

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地域中小企業の『一番身近な経営サポーター』になる

 中小企業診断士は、唯一の経営コンサルタントの国家資格として経済産業大臣に登録されています。経営戦略、経営管理、製品開発、マーケティング、人事・労務、財務、生産管理、情報システムなど幅広い知識を持ち、経営者と同じ目線で企業経営を見つめることのできる専門資格です。法務に特化した弁護士や税務に特化した税理士、労務に特化した社会保険労務士など特定の分野に特化した専門資格とは一線を隔した資格といえます。

 鳥取県中小企業診断士協会は、鳥取県内の中小企業をサポートし、地域経済の発展に貢献するために設立された組織です。多くの中小企業の経営支援に携わり蓄積した知識と経験を生かして地元の中小企業の経営をサポートしていきます。

 

 この地域を支えるのは、それぞれの特色を持ち地域へ貢献を続ける中小企業・小規模事業者です。

 長年営業を続ける老舗企業から創業したばかりの企業まで「自社の強み」を生かし、この地域を基盤として活動を続けています。近年のIoTの進展や物流環境の変化などにより、厳しい状況に直面している企業も多くあります。そして、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、大きな「社会変革の時代」を迎えています。しかし、この変化を乗り越えない限り、企業も、地域も永続することができません。P.F.ドラッカーは、「変化をコントロールすることは出来ない。できるのはその先頭に立つことだけである」としています。経営者には、この変化を企業にとっての「チャンス」と捉えて変革をはかることが求められています。

 

 新しい時代に向けて「舵」を切るのは、経営者の仕事です。

 何を「機会」として捉え、自社の経営資源を「どのような分野に集中させればいいのか」を見極める必要があります。そのような意思決定には、さまざまな角度からの視点が必要となります。中小企業診断士は、幅広い業種との関わりや専門的な知識から情報提供や助言をすることにより、変革に取り組む経営者を応援します。今後、中小企業の『一番身近な経営サポーター』として地域の経営者との「つながり」を今一層強固なものとすることを目指します。

そして、次の世代の子どもたちに誇れる“ふるさと”を地域の中小企業と共に築いていきたいと思っております。

 

令和2年6月14日

一般社団法人鳥取県中小企業診断士協会

代表理事 会長 遠 藤 彰